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永井路子「山霧 毛利元就の妻」(下)の感想という名の萌えたとこメモ
上巻以上に暴走気味ですすべて毛利兄弟のせいです(…)
・「ねえねえ、だっこ」
お姉ちゃんにだっこをねだる元春… ブーーーッ(鼻血噴出)
な…なによそんな可愛い子ぶったって…だめなんだからねっ………
……………かわいいんだよォォォこの野郎チクショーーー!!!!
・男を見せた桂元澄と懐の大きい(ように見える)元就の絆に涙
裏切りに塗れた中で、たとえ主従といえど一人の人間を信じるというのは
本当に難しいものだなあ…
毛利氏についてはまだまだ勉強不足で知らないんですが、
この蔀山城の瓢箪と元澄のエピソードは史実なんでしょうか?
・「勝敗は時の運だ」
隆景キター! 末っ子気質で生意気盛りの隆景かわいい
・父親もビックリするほど肝の太い五もじ。O型っぽい(…)
永井さんは本当に一人一人キャラを立てるのが上手ですね
・宍戸元源と深瀬隆兼がかっこよくてシビれました。男前とはこういうことやで
・「殿さまは、昔から勝ち戦さのときは、決して嬉しい顔をなさらないってこと」
陽気なおかたとネガティブ慎重派元就の名コンビ
・大内から帰ってきた隆元に兄上兄上~とまとわりつく元春と隆景が
かわいすぎて管理人は頭がおかしくなりそうです(…)
・吉川興経の大胆不敵な裏切りに唖然。これはすごい…やられたー!!
永井さんも「史上、これほど破廉恥な裏切りも珍しい」と酷評
・通ー!!・゚・(ノД`;)・゚・
ここで小三太を出してくるなんて永井さんてば鬼畜
・お母さんの愚痴を聞いてあげる隆元。いい子に育ったなあ…
永井さんの文章は、いい意味で時代小説っぽさがないので
すごく読みやすかったです。
「ドラマとかでは○○だけど、本当はこうだったのよ」みたいなトリビアも入るので、
戦国時代の小説入門編としても読めるんじゃないでしょうか。
永井さんとは関係ないですが、司馬遼太郎の文章はその真逆な気がします
司馬さんは癖が強いよね…。どちらも好きな作家さんなんですが
今まで毛利兄弟にしか興味がなかったのですが、
家臣団や大内家、何より元就にすごく興味が湧きました。
現代にも通ずる人間らしい感情と、
戦国ならではの冷酷な駆け引きのバランスがたまらんです
同作者の「元就、そして女たち」の方は、更に登場人物が増え
解説にかなり紙面を割いています
女流作家独特のちょっとフェミっぽい部分もある…かな?
こちらは一次資料からの引用や写真も多く、新しく知ったことがたくさんあって
薄い本ですがすごく勉強になりました!!
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